家族の絆プロジェクト
今回は岡山県歯科医師会の行っている「家族の絆プロジェクト」について。
ニュースや新聞などで取り上げられたので、見聞きした方もおられると思いますが、2015年1月より岡山県歯科医師会では「家族の絆プロジェクト」を実施しています。
東日本大震災における人的被害は死者15,889人、行方不明者2,594人との警察発表（2015年1月9日警察庁広報資料）がありました。岡山県歯科医師会では、この未曾有の大震災を風化させない為に自分たちの職業を通して何か貢献できることはないかと模索しました。
東日本大震災の身元確認作業では、口の中の状態と治療履歴を照合する歯科医師の活動が大きな役割を果たした事をご存知でしょうか？
しかし、被災による歯科医院からのカルテ流失により、患者情報の確保は困難を極めました。この教訓をもとに、日頃より口腔内の情報をデータ化して歯科医師会に集約し、予測し難い災害時に迅速で的確な身元確認作業を可能にするため、発足したのが「家族の絆プロジェクト」なのです。
震災のような自然災害、大規模な施設での火災、電車や航空機の事故など、いついかなるときに災害に会うかはわかりません。そのような時、残された家族のために少しでも貢献したい。そんな思いがこめられています。
登録方法は当院も所属している岡山県歯科医師会所属の歯科医院でスタッフに「家族の絆プロジェクト」に登録したい旨を伝えてください。歯の情報を専用チャートに記録し、医院のほうから歯科医師会へ専用チャート用紙を送付、コンピューターへ保存いたします。登録にかかる費用は無料です。
なお、治療により歯の情報が変わった時は岡山県歯科医師会所属の歯科医院で登録情報の更新が可能です（最初に登録した医院とは違う医院でも可能です）。