診療科目
口を開け閉めするとき、痛い、音がする。
口が開けにくい。
そんな症状はありませんか?
顎関節症とは
『咀嚼筋、顎関節および関連組織を含む臨床問題を包括する集合名である(アメリカ口腔顔面痛学会)』
“口を開け閉めしたときに顎が痛い、音がする”“硬いものを咬むと顎が痛い”これらは顎関節症の典型的な症状です。
今までは咬み合わせが悪いために顎に症状があらわれると考えられていましたが、最近ではそれ以外に精神的なストレスや口腔内の悪習癖、不適切な姿勢などが原因であると考えられています。
顎関節症の分類
Ⅰ型・咀嚼筋障害
咀嚼筋を主徴候としたもの
Ⅱ型・関節包・靭帯障害
関節円板後部組織・関節包・靭帯の慢性外傷性病変を主徴候としたもの
Ⅲ型・関節円板障害
関節円板の異常を主徴候としたもの
a.復位を伴うもの(Ⅲa型)
b.復位を伴わないもの(Ⅲb型)
Ⅳ型・変形性関節症
退行性病変を主徴候としたもの
Ⅴ型・Ⅰ〜Ⅳ型に該当しないもの
診断・治療について
診断は問診(いつから症状があるか?どのような時に症状が強くなるか?普段の生活習慣など)や口腔内および口腔外診査、レントゲン検査を行い、総合的に診断いたします。
治療は1つの治療法だけでなく、複数の治療法を併用して行います。治療方法は生活指導やご家庭で行えるストレッチの指導、お薬の服用や顎関節のマッサージなどの理学療法、必要であれば咬み合わせの調整やスプリント療法などを行います。
治療費 すべて健康保険で行っています。
レントゲン検査 | 3割負担で:約2,000円 |
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スプリント療法 | 3割負担で:約6,000円 |
補綴治療、咬合調整は行う歯の本数によって治療費が変わってきます。
顎関節症のセルフケア
1.日常生活での注意
顎関節に負担をかけないようにするため、以下のことに注意してください。
- 頬杖をつかない
- 横を向いて寝ない
- うつぶせで寝ない
- 枕は低いものを選ぶ
- 下を向いた姿勢で作業を続けない(同じ姿勢を続けない)
- 大あくびをしない
2.食事のときの注意
- 大きく口を開けなくてもすむよう、食べ物は一口で食べられる大きさにする
- 肉や干物など固いもの、長時間咬まなければならないようなものは避ける
- 長時間、ガムを咬むのはやめてください
※ストレスがかかると無意識のうちに歯をくいしばってしまいます
普段からストレスがかからないよう、リラックスするようにしてください